FFmpeg Cookbook
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スマホ動画 PC 再生修正ツール

iPhone や Android で撮った動画が、PC(特に Windows)で「再生できない」「音だけ出る」「縦動画が横向きになる」ときに使います。ブラウザ内で動画を調べ、必要な分だけ直します。アップロードは不要で、最大 500MB です。

動画はサーバーに送られません
動画をドラッグ&ドロップ、またはタップして選択
MP4 / MOV / MKV / WebM、最大 500MB
—
—
変換設定
コンテナ— 映像— 音声— 回転—
処理中… 0%

対応する FFmpeg コマンド

現在の設定に対応するコマンドラインです。設定を変えるとリアルタイムで更新されます。

ffmpeg -hide_banner -i input.mp4 -map "0:v:0?" -map "0:a:0?" -sn -dn -c:v copy -c:a copy -movflags +faststart fixed.mp4

次に使うと便利なツール

よく使われる用途
iPhone動画がWindowsで再生できない縦動画が横向きになる問題HEVC/VP9/AV1の互換性修正

使い方

  1. 動画を追加動画ファイル(最大 500MB)をドラッグ&ドロップするか、選びます。
  2. 「動画を解析」をクリック入れ物(コンテナ)、映像と音声の形式(コーデック)、回転の情報を調べ、どう直すかを表示します。
  3. 互換性ターゲットを選択「Windows / Chrome(H.264 + AAC)」か「Apple 向け(HEVC 保持を優先)」を選びます。変えると、直し方の表示も変わります。
  4. 修正実行 → ダウンロード「この設定で修正する」を押します。終わったら、修正済みの MP4 をダウンロードします。

おすすめ設定

iPhone 動画が Windows で再生できない / 音だけ
Windows / Chrome 向け + 自動
原因は HEVC や 10 ビットの映像であることが多いので、H.264(8 ビット)+ AAC に変換します。
縦動画が横向きに再生される
Windows / Chrome 向け + 焼き込み
プレーヤーが回転の情報を無視していても、映像そのものが縦になるので正しく表示されます。
Android の VP9 / AV1 動画が編集ソフトで開けない
Windows / Chrome 向け + 自動
編集ソフトによっては VP9・AV1 を読み込めません。H.264 にすると開けることが多くなります。
ProRes / DNxHR を配布用 MP4 にしたい
Windows / Chrome 向け + Balanced
ProRes や DNxHR は編集用の形式で、再生できる環境が限られます。配るなら H.264 + AAC が向いています。
Apple 端末間でファイルを送る(HEVC 保持)
Apple 向け + 自動
映像を変換せずに済むことが多く、画質は落ちず短時間で終わります。hev1 タグは hvc1 に直します。

うまくいかないとき

HEVC のまま Windows で確実に再生したい

原因:Windows やブラウザで HEVC を再生できるかは、OS、拡張機能、GPU によって違う。

対処:確実に再生させたいなら、「Windows / Chrome」で H.264 に変換します。

焼き込み後に縦動画が二重回転する

原因:transpose で回すと、FFmpeg の自動回転や、出力に残った回転の情報と二重にかかる。

対処:このツールは transpose を使わず、FFmpeg の自動回転で向きを焼き込みます。コマンドで行うときも、transpose を足さずに再エンコードします。

再エンコードに時間がかかる

原因:映像の変換にかかる時間は、動画の長さと解像度、端末の性能で決まる。

対処:解析結果に「無劣化 remux」と出る場合は変換しないので、早く終わります。Apple の機器で見るだけなら「Apple 向け」を選ぶと、HEVC を変換せずに済みます。

色が薄い・白飛びがある

原因:HDR の動画を H.264(8 ビット)に変換しても、明るさや色を SDR 向けに変換する処理(トーンマッピング)はしない。

対処:このツールでは直せません。HDR を SDR に変換できる編集ソフトなどを使います。

500MB 超のファイルが処理できない

原因:このツールで扱えるのは 500MB まで。

対処:PC 版の FFmpeg を使うか、別のアプリで 500MB 以下に分けてから使います。

よくある質問

MP4 なのに再生できないことがあるのはなぜ?

MP4 は入れ物(コンテナ)で、中の映像・音声の形式(コーデック)しだいです。映像が HEVC・VP9・AV1、音声が HE-AAC・Opus・PCM だと、環境によっては再生できません。

remux(-c copy)って何?画質は落ちる?

中の映像と音声はそのままで、入れ物だけを作り直す処理です。再エンコードしないので、画質は落ちません。

縦動画が横向きになるのはなぜ?

スマホは向きを「回転の情報(メタデータ)」として記録することが多く、それを無視するプレーヤーでは横向きに見えます。「向きを焼き込む」で、映像そのものを正しい向きにします。

`hvc1` と `hev1` は何が違う?

どちらも MP4 の中の HEVC ですが、設定情報(パラメータ)の入れ方が違います。Apple の機器やソフトは `hvc1` でないと再生できないことがあります。

音声だけ直したい(映像はそのまま)

映像がそのまま使える場合は、自動でそうします。例えば Windows 向けで音声が AAC 以外や HE-AAC なら、映像はコピーして音声だけ AAC に変換します。

アップロードされる?

されません。処理はブラウザの中(あなたの端末)で行い、ファイルは外に送りません。

失敗することはある?

あります。ファイルの破損、特殊なトラック構成、ブラウザや端末のメモリ不足などで失敗します。まずは短い動画で試してください。

実行したコマンドを CLI で再利用できる?

できます。修正後に表示されるコマンドの input.mp4 などを手元のファイル名に変えれば、PC 版の FFmpeg で実行できます。ただし「メタデータのみ」で映像を再エンコードするコマンドは、PC 版の FFmpeg 8.1 では回転の情報が出力に残りません。

くわしい説明(設定の意味・制限・FFmpeg のコマンド)

設定の意味

互換性ターゲット
「Windows / Chrome」は、多くの環境で再生できる H.264 + AAC にします。「Apple 向け」は HEVC をそのまま残し、入れ直すだけで済むことが多いので、速く画質も落ちません。ただし Windows で再生できるかは環境しだいです。
向きの修正
自動(推奨)は、Windows 向けなら焼き込み、Apple 向けなら回転の情報を残します。「メタデータのみ」は速く画質も落ちませんが、この情報を無視するプレーヤーがあります。「向きを焼き込む」は映像そのものを回すので確実ですが、映像を再エンコードします。
画質(映像再エンコ時)
High = CRF 20(高画質・大きめ)、Balanced = CRF 23(初期値)、Smaller = CRF 28(小さめ)。映像を変換するときだけ使います。
ステレオダウンミックス
5.1ch などのサラウンドを 2ch にまとめます。音声を AAC に変換するときだけ効き、音声をそのままコピーする場合は変わりません。

使えるブラウザと制限

  • 最大入力ファイルサイズ:500MB
  • 再生できる形に直すためのツールです。HDR を SDR に変換する処理(トーンマッピング)や、画質を良くする処理はしません
  • HEVC のままでは、Windows で再生できるかは環境しだいです。確実に再生させたいなら H.264 を選びます

同じ処理を FFmpeg のコマンドで

無劣化で MOV → MP4 へ remux(faststart 付き)
ffmpeg -i input.mov -map 0:v:0? -map 0:a:0? -c copy -movflags +faststart output.mp4
HEVC 保持しつつタグを hvc1 に(Apple 向け・無劣化)
ffmpeg -i input.mov -map 0:v:0? -map 0:a:0? -c copy -tag:v hvc1 -movflags +faststart output.mp4
Windows 互換の定番(H.264 + AAC)
ffmpeg -i input.mov -map 0:v:0? -map 0:a:0? -c:v libx264 -preset veryfast -crf 23 -pix_fmt yuv420p -c:a aac -b:a 192k -movflags +faststart output.mp4
縦動画の向きを焼き込む
ffmpeg -i input.mp4 -map 0:v:0? -map 0:a:0? -c:v libx264 -preset veryfast -crf 23 -pix_fmt yuv420p -c:a copy -movflags +faststart output.mp4
再エンコードするとき、FFmpeg が回転の情報どおりに映像を回し、出力には回転の情報を残しません。transpose は要りません。